昨年、自分専用のメモ帳かノートを買おうと思ったとき、ハッと目にとまったノートがあった。
「Words make me note book」
心に留めておきたい言葉を書きためていくノートブックだ。No.001〜No.100までのページがあり、できあがると自分だけの名言集のような1冊が作れるという。
一目惚れして即決で買ってしまった。
ここに、絶対に書こうと思った言葉があった。
「人間、やりたいことに行き着くようになるんだなぁ」
何年か前だったか、家族でご飯を食べていたとき義父がボソッと発した言葉だ。
農家の3人兄弟の長男として生まれた義父は、本当は先生になりたく進学したかったそうだが、高校卒業と同時に就職した。それから同じ会社で勤続40年近く働いたのだろうか。早期退職した後は、コンサルティング業で10年以上と今も全国を飛び回っている。大変なこともあるようだが、楽しいと輝いているのが伝わってきていた。
そんな義父の言葉は重みが違う。
(わぁ、子どもたち、今聞いてたかなぁ?)
息子たちも受験や進路に思うことはあったようだが、思い思いにご飯を食べていたから聞いていたかは分からない。むしろ、そのまま私の記憶に残り続けた。
*
先日、おかげさまで群馬県の県民ライターに採用いただいた。1年前の私を思うと信じられない出来事である。
気分はもうアカデミー賞のスピーチの方のよう。
「Oh my God!家族の皆、友人、仲間、先輩たち、ありがとう〜!」ってまだ始まってもいないのに浮かれすぎだ。
でも、こっそりいただいたあの義父の言葉は間違いなく私を後押ししてくれたし、今も心の奥にそっとしまってある。
あのとき言葉を発した義父の年まで、私はあと約30年。10年後の自分や、5年後の自分も想像できないけど、きっと私も義父のようにやりたいことをやっているに違いない。
まずは、この3ヶ月を全力で楽しみながら執筆したいと思う。
どんな体験やお話が聞けるのか、知らないことを知れるのか、ワクワクが止まらない。
昨日と今日と明日と。日々の小さな幸せに感謝して❤️
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