お子さんが中学生や高校生に上がってスマホを持ち出したら、遊んでばかりで勉強をしない!と感じている親御さん。
試験の勉強や受験勉強をしないと、と分かっていてもやる気が起きない中高生の皆さん。
勉強をしないといけないと思っても、なかなか手につけるまでが難しいですよね。
ついつい「テスト近いのに勉強しないの?」「いつやるの?」なんて口を聞いたものなら、「今やろうとしてるんだよ!」とか「そんなこと言うからやる気失くすんだよ!」と大喧嘩必死です。
実際、内閣府が発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、最も多いのは「動画を見る」で次いで「検索する」「ゲームをする」となりました。
「インターネットを利用しているインターネット接続機器」のそれぞれについて、その機器でインターネットを使って何をしているかを聞いた結果、「いずれかの機器計:インターネットを利用しているインターネット接続機器(7機器)のいずれかで利用内容に回答あり計」では、「動画を見る」が92.9%、「検索する」が84.5%、「ゲームをする」が83.0%と多く、次いで「音楽を聴く」が75.1%、「勉強をする」が72.1%、「投稿やメッセージ交換をする(メールやチャットを含む)」が69.9%と続く。以降、「ニュースをみる」が51.9%、「地図を使う」が45.1%、「撮影や制作、記録をする(動画撮影や音楽制作、編集を含む)」が35.9%、「マンガを読む」が31.2%、「買い物をする」が19.7%、「読書をする」が14.6%である。
出典:「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(内閣府)
しかし平成30年には37.6%であった「勉強をする」が、令和4年の調査では72.1%になるなど勉強への利用率は毎年上がっているのです。
我が家でも、ノートを開いて勉強をする気がなくてもスマホならすぐやるかもしれない。
そんな期待を込めて様々なアプリや動画を提案し活用してみました。
この記事では実際に体験してみて分かった
- 勉強にスマホを使うメリット
- 勉強にスマホを使うデメリット
- スマホを使った勉強方法(YouTube、アプリ)
- スマホを使った勉強方法の注意点
についてご紹介しています。
勉強にスマホを使うメリット
勉強にスマホを使うメリットとしては、実は様々なものがあります。
いつでもどこでも勉強できる
スマホ1つあれば、朝でも夜でも好きな時間に、好きな場所で勉強ができます。
電車の移動中でもいいですし、朝起きて5分暗記アプリを起動するなど使い方はいろいろ。
耳学で動画の講義を聞くなど、隙間時間で効率よく学習できるでしょう。
映像があることでイメージがつかみやすい
文章で書いてあることが想像しにくかったり、分かりづらかったりする内容があったとします。
そんな時、YouTubeなどの動画では視覚的に説明してくれるのでイメージがつかみやすく、しかも繰り返し見れます。
理科の実験は実際の実験映像が流れるので、教科書で見るよりもすぐに理解ができるでしょう。
すぐに回答が得られる
アプリで問題を解くとその場で回答が分かるものがほとんどなので、反射的に暗記ができます。
解き方の手順が分からない場合は、考え方から解説してくれる動画を見るといいでしょう。
お金がかからない
有料のものもありますが、無料で勉強ができるアプリも多いです。
YouTubeの動画もお金がかかるということはありません。(通信費は別ですよ)
お金をかけてなくても勉強ができると、家計にも優しく助かりますね。
分からないことを調べる力がつく
自分が分からないことを、どうやって調べていったらいいかなど、キーワードを検索する能力が磨かれます。
社会人になると、教科書がない勉強や生活に必要な知恵を自分で調べる力が必要になるんです。
そういった分からないことが出てきた時にスマホで調べる癖がついておけば、将来役に立つことでしょう。
勉強にスマホを使うデメリット
勉強にスマホを使うデメリットは何でしょうか。
誘惑に負けやすい
なんといっても、誘惑に負けやすいというデメリットがあります。
スマホを自分の趣味の宝庫にされている方は多いのではないでしょうか。
ゲームアプリで日課があったり、動画を見ればお気に入りの人の動画が流れたり、Twitterを見てしまったりと、勉強をしようと手に取っても違うことをしてしまう危険があります。
アプリによっては広告が多い
無料の勉強アプリはありがたいですが、ほとんどのアプリにおいて広告が出てきます。
中には一問正解すると広告が流れたり、わざとクリックさせやすく表示をするアプリもあったりと、「課金をすれば広告無しです」というものが多いですが邪魔に感じます。
それでも興味があればいいのですが、アプリ自体を開かなくなる危険もあります。
YouTubeを使った勉強方法
では具体的にどういった勉強方法がいいのでしょうか。
その一つはYouTubeの動画を使って勉強をする方法です。
YouTubeの講師は分かりやすい
YouTubeには、様々な人が勉強解説動画を上げてくれています。
1年間の総復習というのもありますし、単元毎や英語のリスニング、受験の心構えなど今や調べられないことはないと思うほどの量が配信されていますね。
その中でお気に入りの人を見つけられれば、ほぼ科目や単元を網羅できるというお得さ。
うちの子も数学で分からないところがある、というのでその単元の動画を見せたら「なるほど!分かった!」とすぐ理解できました。
また国語が苦手だったので、受験のための解説動画を見せれば解き方というものを理解でき点が伸びました。
たくさんの人がいろいろな角度や説明で解説してくれるのは、本当にありがたいことです。
英検などのスピーキング練習にも使える
受験のために英検を受ける方も多いと思いますが、級が上がるとスピーキングという対面試験があります。
本にも一連の流れや過去問もありますが、初めてでは流れも分からず不安になる人も多いのではないでしょうか。
YouTubeには2次試験のための練習動画があり、一連の流れを映像で解説や、対面練習の相手になってくれるような映像もあります。
たくさん練習して合格を勝ち取りましょう。
集中力を上げる音楽を聴いて勉強をする
「音楽」「集中」で検索すると様々な作業用BGMが出てきます。
音楽を聴きながら勉強をすることについては、賛成派と否定派で意見が分かれており研究も行われました。
これについてはその子に合っているか、としか言いようがないですし研究結果も様々です。
ですがスポーツ選手も試合前に聞いたりするというので、勉強のスタート時にルーティーンを作るというのも有りではないでしょうか。
聴くジャンルとしては、歌詞のある音楽より作業用BGMがいいようです。
アプリを使った勉強方法【おすすめアプリ7選】
勉強のためのアプリは、様々なジャンルのものがありますのでお気に入りのものを見つけましょう。
複数を組み合わせて使うのもいいですし、お試しで使用してもいいです。
今回は特におすすめの4つのジャンルを紹介します。
- 総合学習・受験用のアプリ
- 分からない疑問を解消するためのアプリ
- タスク・時間管理できるアプリ
- 英検対策のためのアプリ
総合学習・受験用のアプリ
総合学習や受験に向けてのおすすめアプリは「マナビミライ」と「スタディサプリ」です。
学年毎や単元毎に分かれているので、自分の苦手なところや重点的に復習したい時におすすめです。
間違った時は特に繰り返し問題が出てくるので、いつの間にか暗記をしている、という状態になっています。
マナビミライ 中学/高校/大学受験とテスト勉強向け暗記アプリ
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スタディサプリ 小学/中学/高校/大学受験講座
Recruit Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
注意点としては、表現や問題がたまに教科書とあっていない時があります。
子供から、使ってみてこれ覚える必要ある?と言われたこともあります。
高校受験は県によって問題がガラッと変わります。
アプリで苦手な単元や暗記を勉強して、過去問と併用するのがいいでしょう。
中学講座分からない疑問を解消するためのアプリ
この問題が分からない、どう考えていったらいいか分からないなど、ピンポイントの疑問を解消するのは「ラクモン」がおすすめです。
ラクモンは現役の東大生や慶應大生他、卒業生などがLINEのようにチャットで質問し教えてくれるというものです。
問題そのものを写真で送ることができ、かといって回答だけではなく解き方から教えてくれる優れものです。
また、質問・回答した記録が残るので後から見返すことができます。
問い合わせた時はすぐに返事がきたのと、先生から直接教わってるというのですぐに理解ができました。
勉強アプリ-Rakumonで家庭教師へ勉強質問
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無料の質問は3回までなので、有料にするかどうか含めて一度使って判断してもいいですね。
タスク・時間管理できるアプリ
タスク管理や時間管理をするのにおすすめのアプリは「スタディプラス」と「スタディキャスト」です。
タスクとは細分化された仕事や課題のことです。ビジネスでも使われますが、勉強の場合は教科や単元を指すと思ってもらって大丈夫です。
タスク管理や時間管理のアプリのいい点は、できた成果が目に見えるということです。
使い方はどちらも簡単で、やりたい教科や単元を登録したら勉強開始と終了でタイマーのON・OFFをすると勝手に集計されグラフ化されます。
グラフを見ると何をどのくらい勉強したかが一目で分かり、1週間や1月の自分の努力の結果も積み重なるのでしっかりやると達成感と自信につながるでしょう。
また逆算して、ここまでにこのくらい必要だから1日○時間やる、というような目標設定の使い方もできます。
Studyplus(スタディプラス) 勉強記録・学習管理
Studyplus Inc無料posted withアプリーチ
StudyCast(スタキャス)-勉強・記録・タイマー
Benesse Corporation無料posted withアプリーチ
勉強の度に起動しなければならないことや、最初の登録が多いと少し大変ですね。
習慣づけてしまえば慣れますが、人によっては手間だと感じることでしょう。
英検対策のためのアプリ
英検のためのアプリもいろいろとあります。
おすすめは「英検®︎英単語」と「スタディギア」で、受験級毎に分かれているため単語を繰り返し覚えるのに特に役立ちます。
スタディギアは公式の英検おすすめアプリで、学習内容は短熟語・文法・リーディング・リスニング・ライティング・二次対策・過去問。
間違えても繰り返し問題を解くことで、単語や文法を身につけられます。
英検®英単語 2級と準2級と3級などの頻出英単語
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英検協会との共同開発 - スタディギア for EIKEN®
Eiken Foundation of Japan無料posted withアプリーチ
やり込まないと、知識が身についた実感が湧きにくいかもしれません。
スマホを使った勉強方法の注意点
実際にスマホを使って勉強しようと思った時、気をつけたい4つの注意点があります。
目的を持って使おう
1つ目は目的を持って使いましょう。
試験でいい点を取りたい、英検に合格したい、受験に合格したい、分からない問題を知りたいなど、なぜそれが必要なのかをはっきりさせておかないと、情報だけでおぼれてしまいます。
今日はここをやる、この時間までやる、ここまで理解するなど目的を持ち行動しましょう。
誘惑に負けないようにしよう
2つ目は誘惑に負けないようにしましょう。
スマホを使って勉強すると決めたなら、ゲームは触らないし動画は見ません。
1つ目の注意点とも共通しますが、何のために勉強をするのかをよく考えてみましょう。
ワークや参考書を使って問題を解きながら覚えよう
3つ目は、解き方が分かったり暗記できたらワークや参考書を使って実際に問題を解いてみましょう。
よく、同じ問題は3回繰り返すといいと言われます。
覚えた直後に、実際に問題を書いて解くと理解が深まります。
自分に合わないと思ったら辞めよう
4つ目は、自分に合わないと思ったらすぐに辞めて違う勉強方法を探しましょう。
人がどんなにいいよと言っても、自分が続かなければ勉強になりません。
アプリを入れて最初だけ触って放置するなら、続けられる勉強方法を見つけた方が結果的に良くなります。
今回ご紹介したものは無料でできるものなので、お試しで入れてみて合わないなと思ったら違うものを試してみてください。
スマホに使われるのではなく、自分からスマホを使い倒しましょう。