この記事では、築52年の我が家を外壁塗装した体験を通じて、外壁塗装の塗料について紹介しています。
施工会社は「ウォースペイント」という塗装に強い会社でしたが、塗料を選ぶ際に何が良いのか自分たちで選ばなくてはなりません。
そのとき、担当者に塗料の説明を受けたので、詳しい内容を紹介します。
施工会社:株式会社ウォースペイントhttps://www.worthpaint.net/
施工会社によって取り扱っている塗料の種類が違います。事前に説明を受けて確認しましょう。
我が家の外壁塗装工事の詳しい内容については、次の記事をご覧ください。
本記事には、塗装をしてみてのビフォーアフターの写真を載せています。ぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装における塗料の種類6つ
外壁を塗装するのに欠かせないのが塗料で、様々な種類があり値段もそれぞれ違います。
我が家の施工のときは、6種類の塗料の提案を受けたので下に紹介します。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
- ラジカル制御型ハイブリットフッ素樹脂塗料
業者によって取り扱っている種類が違うので、ご注意ください。
「耐久目安」は業社によって、防水やチョーキング等など何を重視しているかでニュアンスが変わります。良く話を聞いてみてください。
①アクリル塗料(耐久目安3〜5年)
アクリル塗料は、アクリル系合成樹脂を主成分とした今回紹介する6種類の中で最も安い塗料です。
しかし耐久目安としては3〜5年と短いため、実際に使われることは少ないと聞きました。
数年で塗り替えを検討していたり、とにかく安く抑えたい場合におすすめです。
②ウレタン塗料(耐久目安6〜8年)
ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。
密着に優れており、価格・耐久性・機能性などにおいてバランスが良いのが特徴です。
耐久目安の年数は、アクリル塗料より優れていますがシリコンと比べると劣るため、短期間での塗り替えを検討することになるでしょう。
費用を抑えながら、耐久性とのバランスを取りたい人におすすめです。
③シリコン塗料(耐久目安10〜12年)
シリコン塗料はアクリル系塗料の一種で、シリコンを主成分とした塗料です。
現在ある塗料の中で、耐用年数、費用のバランスが良いコストパフォーマンスに優れた塗料です。
様々なところで使用されてきた人気の塗料で、種類も豊富なことに加え実績があります。
耐久と費用のバランスを取り、安心を求める方におすすめです。
④フッ素塗料(耐久目安15〜18年)
フッ素塗料は、フッ素樹脂を加えた塗料です。
今までの3種類と比べて金額が高いですが、耐久年数が高く見た目のきれいさも保たれるため、長期的に見ればコストパフォーマンスを抑えられる塗料です。
フッ素というと歯磨き粉を思い出しますが、工業製品にもよく使われていて物持ちがとても良く、航空機の外壁塗料にも使われています。
費用はかかりますが、長く美しい見た目の家に住み、耐久性を長く求めたい方におすすめです。
⑤無機塗料(耐久目安18〜22年)
無機塗料は主成分に無機成分が入った塗料で、超耐久性・高硬度のため最も長持ちする塗料です。
無機という名の通り有機物を含まないため劣化しにくく、雨が降ると常にクリーニングしたかのような外壁になります。
無機物といえば石やガラスなどがありますが、紫外線を浴びても劣化しないという特徴があります。
金額は最も高いですが、雨風や光に強く美しい家に長く住みたい方におすすめです。
⑥ラジカル制御型ハイブリッドフッ素樹脂塗料(耐久目安18〜22年)
ラジカル制御型ハイブリッドフッ素樹脂塗料は、ラジカル制御型塗料と、フッ素塗料を合わせたハイブリット製品の塗料です。
ラジカル制御型塗料とは、「ラジカル」という塗膜を劣化させる成分を制御する塗料で、劣化を科学的に防ぐという特徴があります。
ハイブリットは更にそれとフッ素塗料を掛け合わせることで、劣化を防ぎ耐久を高められる良いとこどりをした塗料と言えるでしょう。
コストパフォーマンスに優れていますが、ラジカル制御型塗料は早くて2012年の販売だそうで、耐久年数が20年と言われていてもまだ実績が少ないのが現状です。
しかし注目されている塗料のため、日々研究が進んでいくことで今後は様々な種類が出てくることでしょう。
外壁塗装の塗料を選ぶポイント
水性塗料か油性塗料か
塗料には水性塗料と油性塗料があります。
水性塗料のメリットは、臭いが少ないため体に優しいとされ、価格が安いこと。デメリットは、寿命が短く素材によって使えないことです。
油性塗料のメリットは、水性と比べて長持ちすること。デメリットは、臭いがきつく価格が水性より高いことです。
油性の方が耐久性や防水性が高いということはあるようですが、研究開発が進んできて、水性だから劣るというわけではないようです。
業者によって取り扱っている種類は変わりますし、実際の家の状態を見てもらっておすすめを聞くのが良いでしょう。
塗料を何回塗るか
塗料は1回塗って終わりではありません。下塗り・中塗り・上乗りと重ねがけをした方が、美しく防水と耐久性を高めることができます。
しかし重ねがけをする分塗料が増えるため、費用は増していきます。
担当者によると3回の重ねがけは塗装の基本だそうで、これより少なくても多すぎても品質に影響するとのこと。見積書にどう反映されているか確認し、できることなら3回塗ってもらうのがおすすめです。
外壁の種類に合わせる
家の外壁に使われる材質は10種類近くあり、材質によって使える塗料が変わります。
以下に一例を紹介します。
- 木質系サイディング
- 金属系サイディング
- 窯業系サイディング
- モルタル
- 樹脂系サイディング
- タイル
- レンガ
- トタン
- ALC(コンクリートの一種)
外壁の種類なんて分からないという方も多いと思いますが(我が家もそうでした)、業者はプロなのですぐに分かるそうです。
外壁の耐久年数と合わせて、納得のいく塗料を選びましょう。
色見本を実際の壁に合わせてみる
色見本を手に取ったら、外に出て実際の壁と比べてみましょう。
室内ではイメージがつきにくい色も、陽の光の下では見え方が違います。
一言で「白い壁」といっても、漂白のような白やクリームがかった白、パールのような白と迷うこと間違いありません。
時間があれば、ぜひ住んでいる地域を歩いて好みの色を探してみてください。
外壁塗装が必要な理由とは
なぜ外壁塗装が必要なのか。大切な理由の一つに、雨や風から家を守ることがあります。
太陽の紫外線や雨風によって、外壁は年月とともに劣化していき、ヒビが入ったり雨漏りをするようになります。
一度浸水してしまうと補修に時間もお金もかかり、カビが内部に発生してしまえば体に影響が出る危険もあります。
そうなる前に塗装をすることで、防水性・耐久性を上げることができるのです。
チョーキングやひび割れは塗装のサイン
外壁塗装は、一般的に10年を目安に行うと良いと言われています。
元に塗られていた塗装の種類によっても変わりますし、お住まいの環境によっては10年を待たずに劣化している場合もあるかもしれません。
家が劣化しているか、分かりやすいのがひび割れで、次にチョーキングという壁を触るとチョークのような粉がつく現象も起こります。これらは外壁の劣化症状になります。その他、カビが外壁に発生している場合もあります。
もしおうちでそのような症状が出ていたら、近くのリフォーム会社に見てもらいましょう。
外壁塗装の費用
外壁塗装工事は決して安くはありません。
コストパフォーマンスはありますが、費用を安く抑えられるにこしたことはありません。
そんな時に一度補助金や火災保険を調べてみるのはいかがでしょうか。
外壁塗装に火災保険が使えるかもしれない
外壁塗装にあたって、もしかすると火災保険が使えるかもしれません。
保険を使える条件は以下の通りです。
火災保険を使うための条件
- 災害によって被害を受けた(台風、竜巻など)
- 災害による被害を保証する保険に加入している
- 被害を受けてから3年以内である
- 補修費用が火災保険の免責金額を超えている
加入している保険会社に相談して、対象かどうか調べてもらいましょう。
火災保険の比較はこちらから自治体の補助金があるかもしれない
自治体によってはリフォーム補助金があります。
気をつけたいのは、自治体によって期間限定や内容によって受けられるものが変わることです。
まずはお住まいの自治体に相談してみましょう。
外壁塗装のビフォーアフター
それでは、我が家のビフォーアフター写真をご覧ください。
塗料はシリコンをお願いしました。
いかがでしたでしょうか。
外壁をきれいにするということを、日常で行うことはなかなか難しいものです。
塗装後は「全然違う」ということが分かるくらいきれいになるので驚きました。特に遠くから家を見ると違いに驚きます。
新品というわけにはいきませんが、新品に近い状態までを持っていくことが塗装ででき、見るたびに晴れ晴れとするような気分になりました。
10年後がまたどうなるか、楽しみです。
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