「マジカルバナナ♩バナナと言ったら黄色、黄色と言ったら・・・」
世代で知らない方もいると思うが、私が子どもの頃流行ったテレビ番組の連想ゲームである。当時あらゆるところで流行り、私も妹や友達と一生懸命に考えて遊んだ。
息子の世代が受験シーズンで、ふと昔を思い出した。当時私が希望した大学受験の課題は、発想やアイデアを想像しそれを絵で表現するというもので、対策のために毎日先生の添削を受けていた。
マジカルバナナのように思いつく限りのアイデア出しをし、今で言えばマインドマップを作成するところから始まる。
違うのは、バナナといえば「黄色」だけでなく、「フルーツ」「長い」「フィリピン」「夏」「バナナスタンド」「バナナミルク」「緑」「白」「甘い」「苦い」「完熟」「冷凍」など1つのテーマから発想を広げることだ。
今パッと思いつくのはこれくらいだが、当時は1晩でこの何倍ものアイデアを出さなければならず、絵を描いて翌日先生にダメ出しをされるという繰り返し。毎日泣きながら歯を食いしばっていた。
と同時に、小論文対策も学年で一斉に行われた。あの頃は苦手どころではなく、グループ発表では真っ先に「何を言いたいのか分からない」と友達にダメ出しされ「ごめん、それ私なの」と言っては気まずくさせていたほどである。
月日が経って、多方面から考えるのと結論から導く文の書き方は違うと思えるようになったが、当時の私としてはどっちの意見もあるよね?どっちもあっていいよね?と何を結論として書いていいか分からなかった。
そんな今は読者に届けるべく、結論ファーストやPREP法を頑張って使っているのだから、人生は分からない。
国語や作文、論文は得意でしたと言えれば良かったが、今も勉強真っ只中でまだまだ苦手。
たまに息子たちの教科書を借りては、教科書の文ってすごーいと思い、勉強というより読書を楽しんでしまう。
今は昔ほどアイデアを広げることは少なくなったが、発想や想像力がいつかライティングと結びつく日が来るかもしれない。
次男は、期末テストや資格に向けて夜まで勉強しているのが明かりで分かる。
あの頃の私と同じような歳の息子たち。
あれから頑張っているよ、と昔の私を思いながら、息子に負けじと今日も筆をとる。
昨日と今日と明日と。日々の小さな幸せに感謝して❤️
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