積み重ねる、コツコツ、そんな言葉を多用してしていたら、積み木を思い出した。
私が小さかった頃、たぶん家にあったのだと思う。木の手触りが良くて、長方形と三角形の積み木を重ね、城や塔に見たてたような記憶がある。
家にはいろいろな種類のおもちゃがあった。マジックテープがついた野菜セットとフライパンで料理ごっこをしたり、レゴで家を作ったり。リカちゃんやシルバニアファミリーも大好きで、妄想や想像の世界に浸っていた。
もう少し大きくなると、トランプ、花札、百人一首、ウノ、将棋、囲碁、麻雀...。人生ゲームやモノポリーは、友達の家でよく遊んでいたと思う。あとはスーパーファミコンやメガドライブが家にあり、Windows95が出てからはPCゲームもおもしろかった。
その中で、我が家で必ず遊ばれたゲームが「ドミノ」と「トランプ」である。ドミノはドミノ倒しを連想されるかたも多いだろうが、チップを集めて高得点を狙う心理ゲームだ。白い石の重さとツルツルした手触りがたまらない。
ルールは、ドミノに書かれた0〜6の組み合わせのドミノ杯を順番につなぎ、端を5の倍数にして点を稼ぐ。おかげさまで、5の倍数を作る計算はめちゃくちゃ早くなった。暇さえあれば兄弟で遊んでいたものだから、相手の次の手まで予想しあう。相手の杯はお互い見えないようにしていても、そもそも全ての杯を覚えていた。自分に有利になるように、相手の点を高得点にしないようにと立ち回る。
子どもができたとき、おもちゃたちは昔自分が遊んだものを買った。その中でうちの子が好きになったのは、レゴ・将棋・ウルトラマン・仮面ライダー・ゲーム。ドミノは、もう実家に無いだろう。
思い出すのは、こたつを囲んで家族でゲームをした記憶。おもちゃやゲームから学んだことも多い。いつでも全力で楽しんでいたあの頃。たまには実家で兄弟で遊ぶのも良いかもしれない。